うつ病を治すための個人的方法

個人的経験からうつ病の効果的な治し方について解説していく。

食事の改善について7 食品添加物・加工食品その他

食品添加物・加工食品

 

現代の社会で広範に用いられている食品添加物もまた、自然界には存在しない物質であり、多くのものが人間の体に害を及ぼす可能性がある。食品添加物の使用はすでに当たり前のようなものになっていて、そうした食品を扱う企業はすでにそれなしでは商品を売り、利益を得ていくことができなくなっている。そして、危険な精神科領域の薬剤を売り込むときと同じように、徹底的な情報操作によって、あたかもそうした食品添加物に危険性がないかのように刷り込まれてしまう。

 

彼らはしばしば、「加工食品に含まれる程度の微量ならば健康に問題はない」だとか、「科学的な因果関係は証明されていない」などの、紋切型の文句で問題をごまかそうとする。通常の先進国ではすでに「予防原則」といって、危険性を予期できるものはあらかじめ排除する方向で決定がなされるのに対し、この国では一般市民の健康を犠牲にして、企業の利益を守るような野蛮な言説が当たり前のように許されてしまっているのだ。しかし、自分で自分の健康を守ろうとする人は、決してそのような言葉に耳を傾けてはならない。

 

PH調整剤やいわゆる「アミノ酸等」、安息酸ナトリウム、亜硝酸塩、ソルビン酸、着色料、保存料、などなど。一度手近で売られている加工食品の原材料表示を見てみれば、そこに使われている食品添加物の多さには驚くばかりである。これらの添加物は発がん性を始めとする危険な毒性を有するばかりでなく、神経系に対しても作用し、不必要な攻撃性や暴力性、感情の激化や不安感、焦燥感など、種々の精神症状を引き起こす恐れがある。

 

食品添加物の種類は多岐に渡るため、ここで一つ一つを記述することは控えるが、いずれにせよ、こうした不自然な添加物はできる限り摂取しないことが望ましいのは誰しもご納得いただけるだろう。

 

すでに日常のあらゆるところに溢れかえってしまっている食品添加物を避けるためには、食品を選ぶ側がもっと注意深くならなければいけない。具体的にはできる限り、既製の加工食品を避けることだ。食品添加物は主に調理済みの食品の保存性を高めたり、見栄えや食味を改良するために使われることが多いので、できる限り原材料を入手し、自分自身で調理するのが良い。実際にそうしたほうが食費も安価に済み、味も栄養価も優れた食事が摂れるため、良い事ずくめである。幸い現在ではあらゆる食品の調理法は、簡単にネット上で調べることができるし、料理を楽しめるようになれば、趣味も増え、うつ病の療養にも良い結果をもたらすだろう。

 

そしてもし加工食品をどうしても使用しなければならない場合は、よく裏面の原材料名を読むことだ。少しでも怪しい化学物質が含まれているならば、できる限りその食品には手を出さないのが望ましい。

 

・過剰な獣肉

人間は本来肉食動物ではなく、植物食が圧倒的に優勢な雑食動物であり、過剰な獣肉食は種々の問題を引き起こす。獣肉食の問題でもっとも最たるものは飽和脂肪酸である。人体内で代謝することができない動物性の飽和脂肪酸は、摂取を続けることで徐々に体内に蓄積され数々の弊害を引き起こす。肥満はそのものっとも目に見えやすい結果だろうが、他にも血管の詰まりからくる心臓病や脳梗塞の危険性なども飛躍的に高まる。

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このように動物性の飽和脂肪酸が人体にとって、有害であるという事実は、取りも直さず、獣肉食が人体にとって自然に逆らっているものである証拠であると言えよう。

 

さらに獣肉を摂取し続けることは、食物連鎖の上位に位置することになり、それに伴う生体濃縮の問題も避けて通ることができなくなってしまう。現在畜産の現場で用いられている海外の製の安い穀物は、大量の農薬や化学肥料によって栽培されている。家畜がそれを日々摂取することで、そうした毒性の化学物質は家畜の体内で飛躍的に濃度を高めることになる。さらに過剰に用いられる抗生物質その他の薬剤も相まって、一般に売られている食肉は高度に汚染されてしまっているのである。こうした汚染された食肉が長期に渡って人体の神経系に及ぼす悪影響は未知数であり、予防原則からも出来うる限り避けるのが望ましいと言えるだろう。

 

以上で、うつ病からの回復の基盤となる正しい食事法について述べた。もちろん今までに述べたことを完全に実践するには、これまで食事に対して意識したことのなかった人々にはかなりの忍耐や禁欲が必要になるであろう。こちらも睡眠の問題と同じく、最初からすべてを完璧にこなそうとする必要はない。あくまで努力目標を知った上で、少しずつ日常的に取り入れられるものから実践していくとよいであろう。そして少しずつでも習慣化していけば、その内に大した苦もなく実践を続けられるようになる。まずは毎日の食事の白米を発芽玄米に変えることから始めてみてはいかがだろうか。