うつ病を治すための個人的方法

個人的経験からうつ病の効果的な治し方について解説していく。

減薬・断薬について

以前に述べたように精神科の薬には多大な副作用があり、患者自身が病の症状であると誤認してしまっているものの多くが、実は薬が原因となって引き起こされている可能性が高い。

精神科には絶対に行くな!ー抗うつ剤その他、精神医療系薬剤のの危険性について - うつ病を治すための個人的手法

よって、うつ病治療の第一歩となるのは、有害な処方薬物を止めてより穏やかな療法へと切り替えていくことである。例えば以下の記事などは、減薬・断薬がいかに病的な症状をなくすために有効であるかをよく物語っている。

40年間も苦しんだ「うつ」が完全に消えた理由 「卒業」に必要なのは薬だったのか (2ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

しかし、この問題は非常に難しい側面を孕んでいる。なぜなら製薬会社自身が言及している薬の公式な副作用でも認められているとおり、脳に直接作用する精神科系の薬はそれ自身に依存性があり、減薬・断薬時には大きな苦しみが伴うからである。WIkiの記述はその時に起こる症状の外観を知るのに有益であろう。

抗うつ薬中断症候群 - Wikipedia

ベンゾジアゼピン離脱症候群 - Wikipedia

 

私自身の経験から言えば、それはタバコや酒を止めるなどの比ではない苦しみであり、麻薬や覚醒剤から離脱する苦しみがこのようなものではないかと推測させるのに十分なものであった。なので確実に減薬・断薬を確実に遂行するためには、本人の強い意志とともに合理的な方法論が必要である。さらに今現在依存状態にある身体から無理矢理に薬物を抜くことで、思わぬ後遺症などが残りかねない危険な過程であると言える。

 

よって最も理想的なのは信用できる減薬・断薬の専門的知識を持った医師を探し、自らの意思を伝え助力を請うことだ。先述の内海医師のように、ごくわずかながら医師の中にも現状の医療に疑問を抱き、より穏当な方法によって病を治療しようという方もいるにはいる。もしインターネットで検索し、信用できそうな医師を身近で見つけられたなら、非常に幸いである。

 

しかし現状の日本では、そうした幸運に巡り会える可能性は残念ながら限りなく低いと言わざるを得ない。確率的には1000人に1人いるかいないかと言ったところであろうか。そもそもあなたを薬漬けにしてあらゆる人間としての尊厳を踏みにじってきた張本人に、そんなことを期待するのは、麻薬の売人に薬物依存からの脱却を依頼するのに等しいのかもしれない。

 

自己判断での断薬・減薬に相当な危険が伴う以上、他者の力を借りるべきこの段階は、うつ病治療に置いてもっとも慎重にならなければならない時期と言えるだろう。必要なのはより良質の情報を集めることだ。減薬・断薬についての知識と経験のある医師の情報を探り当て、口コミなど多方面から裏をとって実情を確かめ、信頼できると確信できたならば、ある程度の長期を見込んで段階的に薬を抜いていく。自らの力だけでやり抜くという選択肢もあるかもしれないが、ここでそれをおすすめするのはやはり無責任がすぎると言わざるを得ないだろう。

 

そもそもが減薬・断薬に苛烈な苦しみや危険が伴う劇薬を、安易に説明もなく患者に処方してしまう日本の精神医療自体に大きな問題がある。少なくともこれを読んだ方々は、うつ病治療において減薬・断薬こそが第一歩であることをきちんと認識し、そのための筋道をつけるようにしてもらいたい。まずは自らがその意志を持ち、信頼できる相手に伝えることだ。

 

薬を抜くと、心の病は9割治る

薬を抜くと、心の病は9割治る

  • 作者:銀谷翠
  • 発売日: 2014/05/08
  • メディア: 単行本